住まいを長持ちさせるには？　札幌のＥ様宅　屋根工事

住まいを長持ちさせるためには住まいのリフォームが必要！

管理の良し悪しで変わる、住宅の『寿命』と『価値』

住まいの寿命は、建築工法や使用された建築資材などによっても異なると言われています。では、既に建てられたマイホームの寿命はどうでしょうか。どのような住み方をしていても、寿命に変化はしないのでしょうか。答えは『ＮＯ』です。既存住宅の寿命は、住まい手の管理意識で大きく変わってきます。住まいの価値を損なわず、長持ちさせるには、その持ち主や住まい手が率先して専門家と取り組んでいく事が必要なのです。

住宅にも必要とされる『ストックマネジメント』

住宅は建てられたその時点から、時間の経過とともに傷み始めます。ただその傷み方は均一ではありません。住まいの中でも比較的傷みやすい部分と、そうでない部分があるのです。マイホームの資産価値をできるだけ維持し、あるいは高めながら、より安全に、より快適・健康に暮らすための快適な管理をしていくこと、すなわちメンテナンスやリフォームについては総合的に計画し、判断・実行していくことが必要となります。

キーワードは『安全』『快適』『健康』

『安全に暮らせる家』『今の生活に合わせて快適に過ごせる家』『住む人がいつまでも健康に暮らせる家』。これらの点を満たすことで、住まいの価値も向上していきます。

住まい手の希望によって変わる、管理の中身

住まいの状態をチェックし、その結果に応じて『適切な処理』『リフォーム改修工事』『老後の住まいにリフォームする』などが、広い意味での『住まいの管理』に含まれます。

◎点検・診断・処理の３ステップで住まいを管理

住まいの管理は

①点検（住まいの状態をチェックする）

②診断（点検の結果に基づいて、どのように処理をするかの診断を下す）

③処理（診断に基づき、補修や部品の交換を行う）

というステップを繰り返すことで実現します。住まいの傷み方は住まいによりまちまちであるため、定期的な点検によってその状態を把握し、適切な処理を行うことが大切なのです。

札幌のＥ様宅　屋根工事

屋根は現在、本屋根・下屋根はスノーダクト工法（無落雪屋根）でありますが、排水溝の谷コイルの素材が旧材質であり、排水廻りに関してもコーキング補修をされていますが全く意味がない状態で、排水パイプ内部にもコーキングを注入しておりますので、口径が小さくなっている状態です。また、自在ドレンの防水処理が甘く、すき間が生じております。本来排水講は常に雨水を流す場所でもあるので、隙間やつなぎ目を無くすことが大切なのです。その上、排水溝の水勾配が逆勾配になってしまっているため、雨水等の停滞が見受けられます。さらに谷コイルと屋根トタンのつかみ部分は部分的に開いております。これも融雪水などが樋の中に一気に入るとプール状態になり、谷コイルと屋根トタンのつかみ部分の隙間から雨水等が入り込むことで、２階などの天井にすがもりなどの症状が出ておりました。屋根トタン自体（野地・笠木）も年数の経過とともに塗膜（防水性）が全くない状態で、サビ・腐食状態にあります。屋根トタンのつなぎのコーキングもシリコン系ですので、サビ・腐食状態にあります。また下屋根部の立ち上がり部分に関しても、防水処理が施工されていないために隙間が生じており、その箇所からすがもりが発生しております。このまま放置しておきますと、さらに雨水等が谷コイルと屋根トタンのつなぎ部分などに入り込み、屋根木下地や天井下地まで劣化が進行をし、今以上にすがもりが発生します。その上、屋根下地材が屋根自体の重さに耐えられなくなり、天井が陥没するなどの現象が出ることも十分考えられます。その場合は内壁はもちろんのこと、内壁・外壁を剥がすなどの処理工事を行わなければなりません。また、人体に有害なカビ・湿気が発生しますので、早急な工事を要します。

本屋根（２階屋根）に屋根トタンと屋根トタンのつかみ（ハゼ）が開いており、雨水が入り込みやすい状態です。また、塗膜（防水性）も薄くなってきております。通常のスノーダクト（無落雪屋根）より勾配が施されておりますので、つなぎ部分が最も大切になります。

笠木のつなぎ部分にコーキングが部分的に施工されておりますが、硬化をし、亀裂が生じ、隙間が生じております。笠木部は野地面と違って平らになっておりますので、防水加工をしっかりと施さないとすがもりが発生します。笠木トタンもつなぎ目が多く、本体は曲がり箇所以外、一枚物で施工することがすがもりにならない施工となります。